頚椎の歪みと腕の痛み改善法

頚椎とは首の骨であり、頭部を支える役割をもっており、内部には空間があって神経や血管といった重要な組織が通過しています。 この頚椎同士が連結している関節部分に歪みが生じると、神経の圧迫・障害によって腕に痛みを感じることがあります。 整体院などで行うカイロプラクティック施術では、こうした関節の歪みを矯正して正常な位置に整える施術を行います。関節を整えることで神経の障害を解消し、症状を改善できる可能性があります。こういった関節の歪みを作る原因としては、体が無理な姿勢をとったり、長時間のデスクワークなどがあります。また、腕の痛みは頚椎の変性などによる頚部脊柱管狭窄症や頚椎ヘルニアといった病気が原因となることもあります。そのため、腕に痛みやしびれが何ヶ月も続いている場合は放置したり、いきなり整体などに行ったりせず、まずは病院で検査を受けることが大切です。

上記でも述べましたが、頚椎の歪みは腕の痛みを引き起こす一因となるとされています。身体には神経が無数に巡っており、その大元は脳になります。そして、脳から背骨の中にある空間を通り、関節の隙間から出て身体中に向かっていきます。 腕へ向かう神経も例外ではなく、腕への神経の始まりは、頚椎の5番目～胸椎の1番目の関節の隙間から出ており、腕神経叢と呼ばれています。そのため、これらの関節に歪みが生じることで神経の圧迫が発生することがあり、神経が障害されることで支配神経領域にある腕部分の痛みが生じます。頚椎の歪みを原因とする腕の痛みとされる理由には、このようなメカニズムがあります。もし、腕をぶつけたり、過度に使用した覚えがないにも関わらず痛みが生じている時は、一度頚椎の関節の歪みを疑ってみましょう。

頚椎の関節に歪みが生じた場合、カイロプラクティック施術によって改善することが出来ます。カイロプラクティックとは、関節の歪みを矯正して本来の位置に整え、神経の障害を解消することを目的とした技術です。アメリカでは医者と同等の国家資格に数えられますが、日本では整体の1つとして扱われる民間療法です。整体と異なるのは、関節の歪みを整えることに重きを置いている点です。関節の矯正施術では、主に手技を用いて施術が行われます。徒手検査によって、どの関節がどのように歪んでいるのかを把握し、その後に手技を用いた関節矯正を施します。痛みの原因が関節の歪みにある場合、それを整えるだけでも症状の違いを感じられることも多く、即効性に優れていることが特徴です。また、頚椎の歪みは腕の痛み以外にも、放置すると肩こりや首の痛み、頭痛などの原因となることがあります。そして、関節の歪みに起因する症状であれば、施術後すぐに効果が実感できます。長いこと症状が継続している時は一度、関節が歪んでいるかも知れないと疑ってみて、カイロプラクティック施術を受けてみることをおすすめします。

カイロプラクティックは、関節の歪みを整えて神経の障害を解消し、痛みやしびれといった不調を改善することを目的としています。ただ、痛みを改善すること以外にも、カイロプラクティックを活用する方法があります。例えば、定期的に施術を受けることで、痛みが発生もしくは酷くなる前に症状を解消することが出来ます。関節の歪みというのは、日常生活で気を付けることである程度予防することは出来ても完全に防ぐことが出来ず、癖やふとした拍子でどうしても生じてしまいます。そして、大きく歪んでしまうと痛みが生じるため、定期的にカイロプラクティックで関節を矯正し、一度歪みをリセットしておくことが快適な生活を送る上ではおすすめです。また、アスリートや運動に親しむ方でしたら、不調が出ていなくとも関節の歪みを早期に発見して整えることで、身体パフォーマンスの維持もしくは向上効果が見込めます。さらに、実際の施術ではストレッチやマッサージ、低周波治療器などを用いることもあり、リラクゼーション効果も期待できます。カイロプラクティックにはこのような活用法もあります。 上手に利用して、健康な身体で快適に生活を送って頂ければと思います。

関節の歪みは完全に防ぐことは出来ません。ただし、日常生活で気を付けることである程度は防ぐことが出来ますし、カイロプラクティックの施術効果を長持ちさせることも期待できます。それは頚椎の関節にも同じことが言えます。まずは、姿勢の見直しが大切です。正しい姿勢を維持することで、頚椎への負担を軽減できます。 例えば、テレビやパソコン、ゲーム機などのモニターを見ていると、どうしても前のめりになりがちです。こうした悪い姿勢になった場合、早めに認識して姿勢を正すように意識しましょう。 次に、身体に合った枕や寝具を使うことが大切です。特に枕は、適切なものを使えば快適な睡眠を得られますが、身体に合っていない場合、朝起きたら首が痛かったり、頭痛がしたりすることがあります。ただ、様々な影響を考慮する必要があるため、枕を選ぶのは難しい面があります。参考までに、枕は仰向けで寝た時に後頭部を支えた状態で軽く顎を引いた姿勢になるもの、横向きで寝た時に側頭部を支えた状態で頭が傾かないもの、を選んで頂くと良いとされています。最後に、仕事で長時間同じ姿勢を取る場合、1時間に1回程度で構いませんので、肩甲骨を回したり背伸びをしたりと、肩回りをストレッチすることが大切です。筋緊張が続くと、いざ動き出そうとした時に筋収縮が上手くいかず、その際に関節の歪みを引き起こすことがあります。肩甲骨を回すことで肩周りの筋肉が伸縮され、筋緊張を緩和させることが出来るのでおすすめです。このように、日常生活で意識をするだけでもある程度は関節の歪みを防ぐことが出来ます。頚椎の健康を保ち、快適な生活を送りましょう。