産後ケアに必要な骨盤矯正と腰痛対策をカイロプラクターが解説

出産を経験すると、女性の骨盤は大きく変化します。自然分娩の場合、骨盤は出産のために広がり、また、骨盤の関節が緩くなります。この現象により赤ちゃんは産道を通ることが出来るのですが、母親の健康や姿勢などに悪影響を及ぼすことがあります。  通常は産後1ヶ月もすれば、骨盤が緩んだ状態が戻り、関節の位置も正しい位置に戻ります。ただ、筋肉の状態や産後の姿勢などによって、骨盤が歪んだ状態で戻ってしまうことがあります。その状態を放置すると、歪みの程度や状態にもよりますが、腰痛や足の痛み、股関節の痛みなどの症状があらわれます。 そして、骨盤が歪んでしまうとセルフケアで正しい位置に戻すことは難しいため、整体院などで骨盤矯正を行う必要が生じます。

カイロプラクティックは、関節を矯正することに特化した整体の技術の1つです。 主に関節の歪みを整え、神経の障害を取り除くことを目的として施術は行われます。実際の施術では、マッサージやストレッチなどを組み合わせて行うことも多くありますが、基本的には関節を整えることに重きを置いています。 また、カイロプラクティックは、関節を正常な位置に整えることで身体を本来の状態に戻し、自然治癒力を引き出す手技でもあります。さらに、関節の歪みを正確に整えることで、施術後すぐに効果が現れることもあり、即効性に優れた技術と言えます。 病院などで検査を受けても原因が分からない場合、関節の歪みが原因となっていることもあります。もしそのようなお悩みをお持ちの方は、一度カイロプラクティックで関節を矯正する施術を試してみてはいかがでしょう。

骨盤矯正とは、骨盤内関節である仙腸関節の歪みを矯正する技術です。カイロプラクティックの技術を用いて仙腸関節を矯正し、正しい状態に整えることで腰痛や足の痛みなどの症状の改善が期待できます。産後に腰痛などの症状が現れた場合は骨盤の歪みが生じていることが多いため、骨盤を矯正して正しい状態に整える必要があります。腰痛などの症状が無くとも、骨盤が歪んでいた状態で骨盤矯正を受けると、足を上げたりする動作が軽くなったり、身体が動かしやすくなったりする効果が期待できます。注意が必要とされるのは、骨盤が歪んだ状態で無理に身体を動かすと、ギックリ腰などの急性症状が起こる可能性があることです。また、産後骨盤矯正と通常の骨盤矯正の違いですが、施術自体は同じものです。骨盤が歪んだ原因が、妊娠・出産によるものか、それ以外によるものかの違いで呼び名が異なるだけです。

カイロプラクティックにおいて、腰痛の原因は、骨盤や腰椎の関節が歪んだことで末梢神経が障害されるためであるとされています。関節が歪む原因については様々あり、今回のテーマでもある妊娠や出産を始め、長時間の座り仕事や運動不足、筋疲労や筋緊張、姿勢の悪さ、転倒などの怪我といったものが挙げられます。腰痛対策としては、まずは正しい姿勢を習慣づけることが大切です。 座った状態で足を組んだり、座椅子に腰掛けたりなどは、骨盤の歪みを誘発するため避けるようにしましょう。また、長時間同じ姿勢で仕事をしている場合は、30分～1時間おきに膝の屈伸運動や背筋を伸ばすストレッチを行ったりして、体をほぐすのもおすすめです。さらに、可能であればウォーキングを行いましょう。信号待ちなどで停止している間もその場で足踏みなどをして、約20分程歩き続けることで仙腸関節に潤滑が生まれ、関節の歪みを予防することに繋がります。ただ、既に関節が歪んでしまっている場合はどうすることもできないため、整体院などで整えてもらいましょう。

妊娠中の女性の身体は様々な変化を経験します。特に出産後は、お腹の筋肉が緩んでいたり、骨盤が開いているため、産後1ヶ月は安静に過ごし、その後に運動やストレッチを行うことで、身体を妊娠前の状態に戻すことが大切であると言う風潮があります。しかし、間違った運動やストレッチは、緩くなった関節や筋肉を傷つけるなど、逆効果になることがあるため、もし行うのであれば、専門の整体院などで運動やストレッチについてのアドバイスを受けることをお勧めします。また、個人差もあるため、テレビやインターネットなどの情報を鵜呑みにし、自己流で運動やストレッチを行うことは避けた方が無難です。当整体院でも、出産後の身体の変化に合わせた運動やストレッチ方法をアドバイスし、正常な状態に身体を戻すサポートを行っています。是非一度ご相談ください。